始まりはいつの世も突然

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「左様。 まぁ難しく考えることはなかろうて、パーっと現世にあったもの作って売りさばいて気楽に商人生活とかでもして生計を立てれば いいんじゃよ。」 現世にあるものを作るって……いやいや設計図もなしにそんなこと出来るか? 俺がやったことがあるのなんてプラモデルがいいとこだぞ? 「今俺に出来るのか?設計図もなしに?何その無理ゲー。 とか思ってたじゃろ?」 ナチュラルに心がよまれてるし…… 「そうですよ、普通無理でしょ? 自分生きてた時にしていたことって、ただの美容師ですよ? 確かに小手先は器用だから何とかなるかもしれないけど、知識がなきゃ……」 「とか言うと思っていたからのう。 お主には理(り)の力をさずけようと思うておったのじゃよ。」 なんか分からないけど、重要そうな名前出てきたー! 「理の力っていうのはなんですか?」 神様は若干凄みながら答えてくれた。 「そうさのう。 理という漢字は色々なことに用いられているのはしっておろう? その中でも理解する力、理論を読み解く力などの力を総称して理の力と言わせてもらったんじゃよ。 簡単に言ってしまえば、全ての理(ことわり)を知ることが出来る力とでも言っておこうかのう。」 これは間違いなく……チート能力と呼ばれるものではなかろうか?
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