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変なやつ
あれから何事も無かったかのように昼休みになった。
教室のドアが開いて、俺は名前を呼ばれた。
木谷だ。キヤは中学からなんとなく会話を交わすくらいの唯一の女友達である。
だが、キヤは他の人とは少し変わっているところがいくつかあって、そのため、友達ができていないらしい。
中学のときからずっと、休み時間になればキヤは俺のところに来て、UFOだのUMAだの、いろんなくだらない話をしている。そんな中でも、たまに、ほんとに半年に一回くらい、作り話とは思えないようなリアルな話をするのだ。
俺はオカルトの類は全く興味は無いのだが、その話だけは聞き入ってしまっていた。
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