107人が本棚に入れています
本棚に追加
/417ページ
高杉晋作「足利幕府の奉行衆筆頭が、その職位を捨てて我に従うとは、どういうことなのか詳しく聞いておきたい。」
安藤尚就が、箱を２つ差し出す。
尚就「足利義興様と竹中重治殿の首級にございます。こちらは、重治殿から中将殿への遺言書にございます。」
遺言書には
「正しき幕府が、正しき秩序を作る。その通りと存じます。某は、私怨を含め斎藤秀成を成敗した者なれば、正しき秩序を作ること叶わず。後の事、中将殿に託したく御願い奉ります。後の障りとなる足利義興と共に、地獄へ旅立ちまする。」と書かれていた。
尚就「重治殿は、足利義興様を刺し、その場で自害なされました。」
足利幕府消滅。
最初のコメントを投稿しよう！