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信長は浜松城に伝令を派遣し三方ヶ原城の奪還をと家康に促す!
武田軍の殲滅を聞いた家康は心底驚いたが、今は三方ヶ原城の奪還が先決である。
匠が信長に進言して武田軍の首桶を三方ヶ原城へ届けさせておいたので、武田方の守備兵は直ぐに城を明け渡した。
家康は三方ヶ原城に守備兵を入れ浜松城に帰還し織田軍を出迎える。
「信長様!此度は忝なく存ずる!」
「我が傘の下の者を守るはわしの勤めじゃ!」
「はっ!」
「して、これからどう動く?」
家康ではなく、後ろに控える匠を見て聞く信長
「信濃には既に信忠様が進軍しておられますれば、徳川殿には駿河へと…」
「で!あるか!」
「ははっ!」
「そう言う事だ!徳川殿!武田虎の迷惑料として駿河を切り取られるが良い!」
「あ…有り難き…幸せ!」
信長は内心で匠の戦略の早さに驚いているが…家康の手前平然を装う…
信長と匠は三日程浜松城で軍を休めた後、甲斐に向かって進軍を開始する。
名だたる将や当主である信玄を失った甲斐、信濃は空き家も同然である。
留守を守っていた将の大半は信玄の後を追い自害してしまっていたので…信長は労せずに甲斐、信濃を手に入れたのであった。
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