そして統一へ…

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子の不始末は親の責任…信長は自ら出陣し土佐の長曽我部家を滅ぼすべく準備を始めた所で長曽我部元親は土佐を抜け出して大坂にやって来て白装束で信長に面会を求めた。 関白となった信長とは戦えない… 戦えば「朝敵」と見なされてしまうからである。 信長は長曽我部元親を許した。所領は一度全て召し上げるが、国替えを持って何処かの国を与える事を約束したのであった。 自らの命を持って家臣らの命を救おうと…白装束でやって来た元親は信長の慈悲に触れて心から恭順の意を示すのであった。 信長は、奥州探題職の伊達家と薩摩の島津家に関白の名、即ち朝廷の名で大坂へ上るよう勅状を送る。 これは最後通告を意味する物である。 信長はその時には、北条家は滅ぼそうと既に決めていたのだ! 島津家の当主、島津義久は直ぐに大坂にやって来て今までの非礼を詫び恭順を誓うが、伊達家からは何の連絡もない… 毛利家を片付けたら全国に号令をかけて関東討伐と奥州討伐を決めたのであった。 その事に待ったをかける人物が現れた! 信長に待ったを掛けられる人物は、そう藤沢匠である。 何処で聞き付けたのか…北条氏直は藤沢匠に泣きついたのだ! 氏直なりに方々調べ、この無理難題を通す事が出来る可能性があるのは、藤沢家の藤沢匠しかいないと…藤沢家を頼ったのである。
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