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匠は、充分に準備をして蝦夷地へと向かう
蝦夷地の蛎崎家は藤沢家の配下である。
匠は蛎崎氏と会い蝦夷地の開拓を始める事を伝えた。
蛎崎氏はとても喜んだのであった。
南部家の属国であった頃は、年貢や税の取立てだけで、何もしてくれなかったので、尚更である。
蛎崎氏には函館港の拡張工事を指示し、匠らは室蘭の開拓に着手したのであった。
先ずは住む為の家を作り始めた。
冬が来る前に全ての者が暮らせる家を建てなければ…凍死してしまうのだから、皆必死である。
合計二千人の者が暮らす為の家を皆協力して建てるのであった。
主君も農民も関係なく皆一致団結して働く。
匠は鍛冶場を作り、鉄のパイプをたくさん作り始める。
そのパイプで地に穴を開けてぐるぐると回しながら地中にパイプを繋げていく…
それを手伝う者たちはいったい何をしているのか…分からなかったが、掘り進めてみると…そこから湯が溢れ出す!
「おぉ!湯が湧いた!」
皆がはしゃぐ!
匠はその場に温泉施設を作り始めたのであった。
違う場所にも幾つかの源泉を掘り地中にパイプを埋めてその上に作物を植える。
パイプのお湯が温む地に鍛冶場を設けて鍛冶場の炉を利用しまた湯を温めて宿舎へとパイプを繋げるのだ。
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