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離れの居間に腰をおろし肩の力を抜き床の間の柱に寄り掛かる匠
「超…疲れた…」
彼こそが当物語の主人公の転生者である。
享年26歳…
幼い頃に両親を同時に事故で亡くし父方の祖父母に引き取られ育てられた。
祖父母に育てられた影響であろうか、幼い頃より時代劇や大河ドラマが大好きな少年時代を過ごす。
けっして裕福でない生活であったが大学院まで行かせてくれた祖父母に感謝していた彼は卒業後の就職先も決まりやっと祖父母に孝行が出来ると思っていた矢先の死亡であった。
しかも定番的な道路に飛び出した子供を救う為に身を犠牲にしての死亡である。
案の定と言うべきか…
最早、お決まりのと言うべきか…
匠は意識を取り戻すと白い空間に居たのであった。
ただ、行き先は異世界ではなく平行世界、所謂ifの世界であるらしい。
未来には行けないが、過去は好きな時代に行けると言う。
そこで歴史を変えても良いし変えなくても構わない好きなように暮らしていけば良いと説明を受けた。
特別な特典はないのかを聞くと能力を与えるにはその代償として能力に応じた年齢が引かれるそうである。
匠はもの作りが出来るようになる能力と欲しい植物の種を作れる能力とソコソコの身体能力向上を26歳の半分13歳を使いお願いしたのであった。
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