第一次墨俣築城作戦

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長槍隊はいつしか、匠の配下のような組織のように行動するようになった。 足軽組頭たちが行う訓練は三日に半刻に縮小された… 足軽組頭は足軽の動きにすぐに満足し解散を告げ帰ってしまう。 あまりやる気がある上司たちではない… 解散後に、匠の元に皆が集まり、匠の鍛練法に詳しい古参の者が新参に教える。 古参で人当たりの良い者を匠が選びそうして貰っているからだ 古参の者たちは匠の勧めで毎朝結構な距離の走り込みや腕立て腹筋等の鍛練を行って来ているので主に陣形のおさらいや細々とした動きの確認作業を行う。 匠は矢倉の上から動きをみて良い所悪い所を皆に指摘する。 足軽組頭の訓練では汗もかかないのに、匠の監修の訓練鍛練では皆汗だくで動いている。 だがその顔は皆、清々しく真剣な態度で挑んでいる。 匠の指示こそが、自らの命を守る事であり、手柄を立てれるのだと知っているからだ! 同じ足軽同士なので、匠の言う事を聞く必要はない だが、匠の言う事を聞く事こそが正しいと皆知っている。 身分ではなく「信頼」で出来上がった関係性であり組織化されつつある。 前回の匠たちの働きを逃げながら見ていた者たちも組頭が違う者たちも少しづつ訓練の後の訓練鍛練に参加するようになったのであった!
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