第一次墨俣築城作戦

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持ってきた材木で簡易の筏を作り、川に浮かべる。筏は川の中に杭を打ちそこに丸太を横に置き川に流れないようにしておく。 荷車を向こう岸に持っていき後部の者から尾張側へと撤収する。 建築に持ってきた材も運び荷を纏めたのを確認し、筏を回収しながら撤収する。 織田方の遺体や武具も全てを回収したのを確認して匠は清須へと向かうのであった! 匠の指揮の元引き上げる兵は約千人、その全ての兵は足軽である。 工人たちは先に逃げた者以外は全て無事である! 小牧山を過ぎた辺りで、先に逃げた柴田勢が屯していた。 匠は、柴田勝家に撤収の件を報告する。 「美濃方に残りし工人と建築資材は皆回収して参りました!」 「…この状況でよくぞ致した!そして…済まなかった!」 深々と頭を下げる勝家 「頭をお上げ下され!織田方が墨俣に残した武具や鉄砲も回収済みです!あと討たれし者の亡骸も出来る限り連れて参りました故、そちらの方もよしなに願います」 「…何から何まで…本当に済まない…」 「後の指図、宜しくお願い申し上げます」 「うむ!大義でござった!」 「では、失礼致します!」
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