第一次墨俣築城作戦

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墨俣の失敗と足軽衆の活躍は直ぐに尾張中に知れ渡る事となった! 足軽衆に命を救われた職人たちが口々にその戦振りを触れ回ったからである! 特に、足軽衆を巧みに指揮した藤沢匠の名は推しも押されぬ織田家の看板の一つに数えられるようになった! その微笑みは仏のようで、その武威は鬼神の如く… 彼こそが真の武士であると言わんばかりの人気者となった! その戦振りと強さは美濃方にも知れ渡るようになる。 中でも、墨俣の戦においての巧妙な軍略を指揮した者がまだ、二十歳に満たない足軽であると知り斎藤方の武将たちに驚愕が走る! そんな中で、藤沢匠に興味を持つ者が居た! 墨俣の戦の様子を事細かに参加した兵や将から聞き取り感心する者の名は「竹中半兵衛重治」菩提山城の城主である 美濃の国人豪族からは、「今孔明」と呼ばれし者で、その知略はずば抜けて素晴らしいと噂されている。 美濃の三人衆と言われる中の一人安藤氏はまだ若いが見処のある竹中半兵衛重治に娘を嫁がせた程である! そんな半兵衛が…匠に目をつけたのだ! 半兵衛は藤沢匠なる人物を徹底的に調べる事にした! 半兵衛は忍の者を多数雇い尾張に派遣する! 行動、志向、ありとあらゆる藤沢匠の情報を調査する為にである…
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