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竹中半兵衛が城を明け渡した事は…
直ぐに美濃三人衆の知る所となった！
そう！
城を受け取ったのは、藤沢匠だったのである！
しかも…斎藤龍興は匠の手に落ちていたのだ！
美濃三人衆は慌てて、調略に動いていた木下藤吉郎を通し織田家に服従を誓う誓紙を提出する…
稲葉山城が藤沢匠の手に落ちた事を知らない木下藤吉郎は美濃三人衆を引き込めたと言う手柄に舞い上がった！
藤吉郎は直ぐ様、信長に報告をした！
稲葉山城の件はまだ、信長の耳には届いていない…
信長は藤吉郎を褒め称えた！
美濃の有力者は粗方味方に引き込んだ！
後は！稲葉山城を落とせば！念願の美濃攻略が成せるのである！
信長は最後の仕上げとばかりに重臣たちを召集し軍儀を始めた！
その時である！
「稲葉山城より、火急の報せがございます！」
「稲葉山城からだと？」
信長始め、居並ぶ重臣たちが首を傾げる…
「稲葉山城は既に当家の足軽衆が押さえてございます！信長様には速やかに御動座賜りたいと願います！」
「それは…誰からの…」
「当家の足軽、藤沢匠からでございますれば！」
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