策略の妙…

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信長には思い当たる節があった… 以前に言っていた藤沢匠のあの言葉… 「藤沢匠に伝えよ!直ぐに向かうとなっ!」 「ははっ!」 「皆の者!聞いたか!」 「はっ!」 「これより!わしは稲葉山城に入城致す!」 「ははっ!」 信長は一万の軍勢を率いて稲葉山城に入城を果たした! 「御待ちしておりました!」 「うむ!藤沢匠!大儀である!」 「はっ!」 城門前で信長を出迎えた匠、信長を案内して稲葉山城に入る。 主座に座り平伏する者を見る信長 「面を上げよ」 「……」 「おぬしが斎藤龍興か?」 「…はい」 「おぬしはこれからどうする?腹を切るか?わしに従うか?一応は我が甥であるから、選ばせてやる!」 「……」 「それとも、寺にでも入るか?」 「…畏れながら」 「なんだ?言うてみよ!」 「某は、藤沢匠殿の配下となりとうございます…」 「匠の配下だと!?おぬしから城を奪った張本人であるぞ?おぬし…正気か!?」 「某は藤沢殿に諭され目が覚めました!藤沢殿が言う民が楽しめる世を作る手伝いがしとうございます!」 「そうか!分かった!」 「お聞き入れ頂き有り難き幸せ!」
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