策略の妙…

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「小牧山だと?」 「小牧山でしたら、丁度美濃と尾張の間、有事の際にはどちらにも出張れます故…」 「うむ!小牧山はそなたに遣わす!だが、足軽大将では駄目だ!」 「いけませぬか…」 「そなたには策略の才があると見ておる!」 「それは…買い被りかと存じまするが…」 「わしなりに調べた!おぬしが尾張で影働きを始めたのは、桶狭間の直ぐ後からであろう!?」 「…確かに尾張に住み始めたのはその頃からかと…」 「ネタは割れておる!我が膝元で産業を興し財を成した事、それを元手に美濃にまで影響力の及ぶ豪商にまで大きくした事、そして、おぬしはわしが墨俣に足掛りを作りし事も読み、職人工人を集めた事もなっ!」 「そこまでお見通しとは…畏れ入りました!」 「よって、おぬしには部将の筆頭とし、体制が整い次第織田家の執政となって貰う!」 「承りました…」 「うむ!皆の者!良いな!」 「「「ははぁー!」」」
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