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他にも、木下藤吉郎が評され足軽組頭から侍大将へと出世を果たし領地三千石を賜ったのであった。
その後、美濃三人衆は家老職に取立てられ、他の美濃衆も領地を安堵された。
匠を慕う足軽衆約千人は武功の褒美を辞退した…
かわりに…匠の配下として働きたいと信長に直訴し信長は苦笑いでそれを承諾したのであった。
信長は、匠の配下が千人にも増えたので、小牧山だけでは何かと不便であろうと、小牧山周辺一万石の領地を匠の領地としたのであった。
匠はそれを断ったが、信長は聞き入れない…
仕方がないので一時預かると言う形をとらせて貰った。
その後、信長は重臣たちに今後の事を話し合う。
末席には無論、藤沢匠の姿があった。
「これより、織田家の本拠地をこの美濃とする!それに伴いこの稲葉山城を作りかえたい!」
「「「ははっ!」」」
「匠!縄張りはおぬしがやれ!」
「畏れながら!」
「なんじゃ!?不服かっ!?」
「此方を御覧下さい!」
匠は信長の前に進み出畳一畳分もあろう美濃紙を広げた
「こっこれは…」
「この金華山は美濃の一番北の高地にございますれば!このようなお城を築けば民心も定まりましょうと存じます!」
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