匠の本質…

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他にも治水、開墾、開拓するべき場所の図面もあり、皆は驚きを隠せずにいた… 信長ですら…武功の折りと違い爛々とした瞳で説明する匠に驚きを隠せずにいる… しかも、どの案も理に叶いしかも合理的である。 匠の熱弁も手伝ってか、何時しか重臣どもの顔つきや目付きが変わったのを感じた信長であった。 「人をやる気にする」何かを匠は持っているのだろう。 最終的には皆が匠に質問などをし出した。 匠の服案として差し出された絵図面が…もうやる事として周知されている事実… 信長はその担当官を重臣に振り分け事に当たるように指示した。 こうして、織田家による美濃開発が始まったのであった! 信長は特に、商業の発展、物流の為の道普請や川の整備に力を入れた。 匠の行った事を参考にしたと思われる。 先ずは「財力」 「軍事力」は最後の総仕上げに用いれば良いと、匠の策略を目の当たりにして感じたのであろう。 美濃の国は日に日に発展し活気に満ち溢れる国となっていくのであった! 匠は岐阜城の内装に日々を費やす… その拘り様は信長も若干引く位であった… 「信長様、飾り金具は此方と此方どちらがお好みでございましょうか?」 飾り金具を二つ並べ問う匠… 信長にはその違いが理解出来ずに匠に聞く… 「この二つの何処が違う?」
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