1189人が本棚に入れています
本棚に追加
朝食の後、匠は荷物を置かして貰っている物置に行き桶狭間にて拾って来た物の整理を行った。
時代劇や大河では公家が着ている服を武家風の着物に仕立て直すつもりである。
他の武具は種類ごとに縄で束ねてむしろにくるんでおく。
種を作り出す能力を使い米俵を2俵作る。
更に種芋として薩摩芋とじゃがいもを出しておく。
それらを徳兵衛に差し出し、当座の食料の足しにして欲しいと言う匠であった。
徳兵衛は初めて見る薩摩芋やじゃがいもに困惑した。
匠はそれに気づいて徳兵衛に説明をする。
「これは、南蛮から伝わった芋で中々に旨い物だ!それに土が良くなく場所でも良く育つ!」
「そのような作物が…」
匠は庭で枯葉などを集め焚き火をしてそこに薩摩芋を入れ焼き始めた。
焼き上がった薩摩芋を焚き火から取り出し半分におり徳兵衛に差し出す。
匠は焦げた皮を手で剥いて薩摩芋にかじりついた。
「うん!旨い!」
匠は徳兵衛に微笑みかけると徳兵衛も匠の真似をし焦げた皮を剥いて一口口に入れ驚きの表情!
「こっこれはっ!」
なんとも言えない甘さが口の中に広がる!
ねっとりとした芋の食感や鼻に抜ける甘い香り…
徳兵衛は驚愕を隠せずにいた。
最初のコメントを投稿しよう!