匠の本質…

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匠の自領の政策は面白いように上手くいく… 他の重臣たちは、何時しか…匠に師事し政策について教えを乞うようになる。 匠はその者が所有する領地に自らが出向いて、調査や検地等を行い、何彼と面倒をみて回る。 そんな中、匠には家臣が出来た。 匠の政策に感銘を受け、匠の家臣になりたいと志願して来た山内一豊である。 一豊は一度信長の家臣となったが、信長の薦めもあり匠の家臣となったのである。 これで斎藤龍興と山内一豊、二人の家臣が出来た。 匠は、龍興を藤沢家の家宰とし、主に藤沢領内の経営を任せ一豊には自身の補佐的な立場とし主に織田家の仕事の手伝いをして貰う事にした。 どちらかと言うと、武官タイプの一豊には最初戸惑いをみせていたが、最近は徐々に慣れたようである。 龍興に関しては、匠が一から教育をし直し最近では民にも慕われるようになったようだ。 流石はと言うべきか、斎藤道三の血筋を引く者、細事に関しては、自らが解決する器量は持ち合わせている。 民同士のいざこざにも自らが出向き互いの話を聴いてやったりして穏便に事を収めたりしている。 匠は、龍興、一豊共に同列とし、三千石づつ領地を与えた。 両者は、その待遇に驚き、辞退しようとするも… その分働いて貰うつもりだと微笑みながら脚下する匠であった。
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