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「わしはおぬしが羨ましいぞ!信忠!」
「なぜでございましょう?」
「匠から物を学べる事だ!」
「信長様…お戯れを…」
「おぬしの遣り様は、わしの規範となっておる!僅か数年で、あれだけの財を成す知恵や知識!領地に頼らずに武士が生きる様をわしに教えてくれたのは匠よ!ぬしであるぞ!」
「たまたまでございますよ…信長様、博打のような物でございますれば…」
「勝つべくして勝つ博打は博打に有らず!全ておぬしの思惑で財を成したのだ!」
「はぁ…」
「信忠よ!わしの代わりに匠の全てを学べ!」
「父上の代わりに全て学んでみせまする!」
こうして、織田信忠は匠の預りとなり、匠の近習となったのであった!
匠は、信忠を何処へ行くにも連れて歩き、何事も包み隠さずに何でも教えていった。
そして…
瞬く間に、二年の歳月が流れたのであった。
富国も成り、兵を募り鍛えに鍛えまくった!
国民皆兵…
農民や町民にも徴兵制度を設け、一年間訓練を受ける事を義務化した。
一般の民は基本戦場には赴かないと約束し、あくまで防衛の為の訓練である。
織田軍は大きく六つの組織に分類した。
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