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「将軍のご舎弟様の件でございますか?」
「うむ!」
「信忠様、次は龍興と一戦してみるが宜しいかと存じます!龍興!轟懸りで相手を!」
「承りました!」
「一豊は信忠様の陣へ入れ!」
「御意!」
「二人とも、龍興の遣り様を良く学ぶように!」
「「御意!」」
「では、信長様参りましょう!」
「うむ!」
訓練場を後にする信長と匠、
「龍興が指揮を?」
信長が問う
「藤沢家の家宰でございますれば」
「うむ…で?強いのか?」
「強いと言うより巧みに用兵をこなします」
「で、あるか!」
「はい、一豊は剛の戦を好みまする、龍興は柔、信忠様は、両方を巧みに使い分けまする」
「うむ!」
「ですが、用兵は龍興が一つ抜きん出ておりますな!」
「で、あるか!」
「ただ、大軍を指揮させるならば、信忠様の遣り様が一番かと」
「なるほど…のう!」
そんな事を話しながら二人は岐阜城へと向かうのであった。
岐阜城に着いて、信長は巧みに問う。
「匠よ、どうする?」
「信長様の御意思のままに!」
「上洛を止めぬと申すか…」
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