序章

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 その後、カレーとコーヒーが絶妙に美味しいカフェfusa-kazaliで働くことになった。 衣千子が、自主的に働こうと思ったわけではない。大学時代にバイトをしていた店で、マスターからバイトを頼まれたからだ。  ある日、衣千子はスマホに『fusa-kazaliマスター』の文字が着信音とともに見え、とても嫌な予感がした。 「はぁ……。もしもし」
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