第3章

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俺は内心、さすが衣千子だ、と惚れ直していた。 しかし、そんなことよりも衣千子の体が心配だ。 衣千子の肩に手をおいて怪我が無いか聞いた。 マスターとバイト君は、片付けをするべく箒だ塵取りだと準備している。 他の客達も緊張がとけたのか口々に先程の男女の感想を喋り出す。 衣千子は、何ともないと言って服の水分を手で雑に払う。
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