序章

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ある日、とうとう上司と喧嘩をしてしまった。 よくいるお天気屋の上司で昨日言ったことと、今日言っていることが違うという人だ。 「この仕事は私がやっておくから、君は此方を頼むよ」 「は? 去年もこのイベントは私が担当しましたよ」 「まぁまぁ、いいからいいから。手が空いている人間がやれば良いんだから」 そう言って、期限ギリギリに仕事を押し付けられた後輩に泣き付かれた。 だが、周りは誰も指摘しない。 それで、仕事の埒があかないと思い思わず 「言ったことも覚えておけねーのか!」 と叫んだ。
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