虐げられる性

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 中断されてしまった妄想の続きに思いを馳せる。  類の女性のような細くて白い指、滑らかな指遣い、ぴったりと吸い付き合う肌の感触を思い出すだけで、砂漠のように乾ききった井戸から泉のように愛蜜が溢れ出す。 『ミュー……僕の愛しいミュー。大好きだよ』  記憶の中の声が、呼び掛ける。  あぁ、類。好き……大好き……私を、愛して……  シーツの隙間から、掌に収まるぐらいの小さな玩具をするりと滑り込ませる。妄想の中ではいつだって、これは類の手となり指となる。  電源を押すと、緩く細かな振動が手に伝わってきた。全身をゆっくり愛撫したい欲に駆られつつも、美羽は少し開いた脚の間へとそれを近づける。くぐもったブブブ……という音が花芽に当てられることにより、消えた。代わりに、「クッ……」と美羽の喉の奥が鳴る音が静かな部屋に落とされた。  確実に押し当てられ、一定に揺らされる振動。揺さぶられる衝動。波が、少しずつ押し寄せて高まってくる。そう、これは類の指遣い。  あぁ、ダメ……く、くる……あぁ、類……  脚が引き攣り、指の先まで緊張する。脳髄が熱くなり、真っ白に塗り潰されていく。
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