救いの声

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     類からだ!!  美羽は(はや)る気持ちをおさえ、「失礼します」と言って立ち上がると、鞄からスマホを出した。  スマホを持つ手が汗ばむ。心臓が飛び出しそうなぐらい爆音を響かせ、背中を向けていても気づかれてしまうのではないかと危惧してしまう。  類、私をここから連れ出して……  祈るような気持ちで画面を見つめた。
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