二月十四日

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バレンタインの日の、放課後。 本来は好きな相手や恋人にチョコレートを渡す日だが、みつるは友達の亜美と教室でそれぞれ手作りのお菓子を交換した。 何しろ、札幌の二月である。外は寒いし、雪が積もっているのでそれどころではないし。更に今日は平日なので、どちらかの家に行く予定もない。 「抹茶味に、甘納豆のカップケーキって……美味しそうだけどみつるのこれ、バレンタイン要素ゼロだよね」
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