二月十四日

4/11
前へ
/133ページ
次へ
めげない亜美に返事をしながら、オーバーコートを着る。そして、他の生徒がいない事や入ってこない事を確認し、みつるは尋ねた。 「友喜(ともき)君に、渡さなくていいの?」 途端に、今までの笑顔を消して亜美が唇を尖らせる。 「クラス皆で渡したし……また逆ギレされたら腹立つし、いいの!」 そう、確かに今日はクラスの女子生徒達でお金を集め、同じクラスの男子生徒達に義理チョコを渡した。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加