二月十四日

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けれど、売り言葉に買い言葉で亜美が「俺はって何よ!? あたし達だって、あんたなんてお断りよっ」と言い返し――それからは登下校もなくなったし、休みの日も友喜と一緒に遊ぶ事はなくなった。 そんな事があった反動か、亜美は「優しくて大人な彼氏」に憧れている。とは言え、あくまでも憧れなのか今日のように、人気アイドルへのファンのような行動に留まっているのだが。 (友喜君、そんな亜美の事気にしてるみたいだけどな) とは言え、みつるが彼女なりに友喜をアピールしてみても、当人である亜美はこの調子だ。
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