3.魔法使いとのお付き合い。

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 けれど、感じたのは痛みではなく…… 「大丈夫?」 ……西内くんの体温だった。目を開けると、私は彼の腕にしっかりと抱きとめられていた。 「あ、ありがとう」  西内くんに支えられながら身体を起こす。  こけそうになったとはいえ、抱き合うような形になっちゃって……恥ずかしすぎて耳まで熱くなってしまう。  こんな顔、西内くんに見せられないよ。 「……もっと俺が気をつけていればよかった。ごめんな」 「えっ? 西内くんはなにも悪くないよ!」  謝られたことにびっくりして、思わず顔を上げた。そして、私と同じように耳まで真っ赤にしている西内くんと目が合う。 「抱きとめたくらいで照れるとか……カッコ悪いかな」  恥ずかしいのか、西内くんは手で顔を隠した。
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