3.魔法使いとのお付き合い。

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「ううん、そんなことない。私も同じ気持ちだもん。……でも、ちょっと意外かな」 「意外?」 「だって、空を飛ぶときだって、その……距離が近いのに。西内くんは平気そうだったから」  西内くんは顔を隠したまま、ぽつりぽつりと話す。 「平気ではなかったけど、かっこつけてた。……彼女と一緒に空を飛ぶのが夢だったから」  やだ、どうしよう。西内くんがかわいいよ。  胸キュンがとまらない。  いつもクールな西内くんが、そんな夢を持っていたなんて! ……あれ? そんな話をするってことは、彼女をほうきに乗せたのは今回が初めてってこと?  そもそも、いままで彼女はいたのかな。  たしか一年のときは誰とも噂になっていなかったけど、中学のときにいたかもしれないよね。遠距離恋愛してたって可能性もある。
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