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「――では、賀上さんも前に出てきてください。これからは学級委員のふたりに進めてもらいます」
「はい!」
他の委員決めは、千秋ちゃんと白鳥くんが取りしきって行うことになった。
千秋ちゃんがみんなに声をかけて、白鳥くんは黒板に名前を書いていく。白鳥くんの字はとてもきれいで、まるで国語の先生みたいだと思った。
「次は遠足委員です。定員は四名で、うち二名は学級委員がやります。立候補はいませんかー?」
そっか、遠足委員は千秋ちゃんもなるんだ。一緒にできたら楽しそう!
私は迷わず手をあげた。
ほかにはどんな子が立候補しているのかな?
私より前に座っている人たちは誰も手をあげていない。
後ろも気になるけど、わざわざふり向くのもどうかと思って確認しなかった。
千秋ちゃんは私と後ろのほうを交互に見て、意味深に笑った。
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