3.魔法使いとのお付き合い。

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「――では、賀上さんも前に出てきてください。これからは学級委員のふたりに進めてもらいます」 「はい!」  他の委員決めは、千秋ちゃんと白鳥くんが取りしきって行うことになった。  千秋ちゃんがみんなに声をかけて、白鳥くんは黒板に名前を書いていく。白鳥くんの字はとてもきれいで、まるで国語の先生みたいだと思った。 「次は遠足委員です。定員は四名で、うち二名は学級委員がやります。立候補はいませんかー?」  そっか、遠足委員は千秋ちゃんもなるんだ。一緒にできたら楽しそう!   私は迷わず手をあげた。  ほかにはどんな子が立候補しているのかな?  私より前に座っている人たちは誰も手をあげていない。  後ろも気になるけど、わざわざふり向くのもどうかと思って確認しなかった。  千秋ちゃんは私と後ろのほうを交互に見て、意味深に笑った。
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