行方「いきかた」

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登場人物 大学生 女性 すず 20才 交通事故以来、人の死が見えるようになる。 その事は信じてもらえないので、誰にも言っていない。 社会人 男性 りょうた 人生に嫌気がさして、自殺未遂。 その後、人の死が見えるようになる。 同じく、彼も誰にも言っていない。 あらすじ 「目覚めるとそこは野外階段の踊り場だった。」 ある深夜、友達と食事の帰り、何気なくビルの野外階段を見ると、今にも飛び降り自殺しそうな1人の男に気づく。 すぐさまビルの階段を駆け上がり、声をかけようとした瞬間意識を失い倒れる。 大量の薬を飲んでいたみたいだ。 すぐに救急隊を呼び、一命をとりとめた。 すずには人の死後が見えるので、今回は助かると確信した。 それと同時に、彼の死ぬ時期も死に方も見えている。 一命をとりとめた彼も、目を覚ましたその瞬間から、人の死後が見えるようになる。 その彼の名は、りょうた。 彼も人の死が見えることは誰にも言っていない。 その後、気になって、りょうたのお見舞いに行くたびに、2人の距離が縮まる。 すずは好きになってはいけないと思う。なぜなら、りょうたの命は後一年。月日は4月22日。 りょうたにも見えている。すずの命は、同じく一年後の4月22日! それは2人とも、言えないままでいる。 もう一つ、2人には、運命を左右する、避けては通れないものがある。 実はこの2人、腹違いの兄弟。兄と妹。 りょうたの父親は、再婚したすずの母親に子供がいること、何より以前結婚していたことすら伝えていなかった。 りょうたは父の顔、面影すら知らない。 すずも産まれてすぐ、両親が離婚したので、同じく父の顔、面影すら知らない。 2人の運命はいかに… 互いに距離を縮めていく2人に、兄弟だという真実を知ることになる。 命の切符はまだ、お互い話はしていない。 すずとりょうたの行方は…?? 運命はいかに……??
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