第二章:人生を狂わすほどの快感を

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 足を閉じようとしたら、男が股の間に割り込んできて、半ば強制的に股を開かされる。 「出しちゃえって。遠慮することねぇよ」 「やっ……お願い、やっ……はあっ…ん!」  体をのけぞらせ、勢い良く吐き出した白濁は、自分の腹や胸を汚した。つんと伸ばした足の指先が痺れている。肩ではぁはぁと息をして、余韻で体がびくん、びくんと波打った。 「いいねぇ、濃くていい。この青臭いのがたまんねぇな」  男は自分の指をしゃぶっていた。寅山が吐き出したばかりのそれを美味しそうにしゃぶっている。その舌先には、銀の玉がついていた。あれは、ピアスだろうか。さきほど乳首に当たったのは、あれだろう。 「ここ扱いて射精するなんて、猿でもできる。なぁ、坊っちゃん」  寅山は首を横に振るしかなかった。もう十分じゃないか。これ以上は勘弁してほしい。 「ほら、膝を立てて、四つん這いになれ」  男は、部屋にあった毛足の長いラグを引き寄せて、寅山の体を起き上がらせ、そこに両肩をつかせる。尻を高く持ち上げられ、両手で尻を広げた。 「ひゃっ………」 「さすがに使ってねえな。出たことしかない穴だ」  顔を近づけて、じっくり見られているというだけで、もう死にたいくらいに恥ずかしい。 「冷たっ……」  何か、冷たい粘液のようなものがひやりと垂らされた。それは尻から、太ももへと伝っていく。 「入れてくださいってケツを振るような便器にしてやるからな」 「ああっ、……何! なんですかっ……」  閉じた蕾にその粘液が指先で塗り広げられていく感覚がわかる。そして冷たいと感じた粘液は触れたところから熱を持つように熱くなる。そしてせわしなく動く指は、つぷりと、その蕾に指が入り、中に液を塗り込んでは、出てゆく。 「あっ……」 「ははは、キツキツだな。俺が直々に馴らしてやるなんてことめったにねーんだからな」
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