「土俵の女人禁制と神さまの世界」

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「やっぱり、おかしいわよ」  ミカはいつも疑問符だらけの毎日を過ごしているらしい。 「そのうち、神さまの学校も登場するわよ」 「神さまは学校に行かなくてもいいようになってるんだ」  僕の誤魔化しのような発言に、 「それじゃあ、人間の欲望の鏡みたいじゃないの・・能力があれば学校に行かなくてもいいって・・それ、ご都合主義じゃない?」 「おい、ミカ! 神さまだぞ!」  僕は口調を強くしてミカに言った。「何と罰当たりな・・」 「はいはい、言葉が過ぎました。私もこういうこと言うの罰当たりって思っているわよ」  そうか、いくらミカでもそう思っていたんだな。
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