28人が本棚に入れています
本棚に追加
羽・・人は泳ぐことはできても飛ぶことはできないからだ。
人は泳げるから、ヒレやエラのついた神はいない。
ミカの影響で僕の思考がおかしなところに飛んだ。
神さは人間を模したもの、そして、それ以上の能力がないといけない。
僕は少し考えてから
「おそらく、神さまって人間の感情の反映じゃないか?」と言った。
「感情の反映って?」
「ほら、同じ、祈るのなら、男は女の神さまがいいだろ・・そんな理由が発端で男女の神さまが生まれたんだよ」
「生まれた?・・・人間が神さまを生んだの?」
「うーん・・人の心の中に・・生んだんだ」
「人の心の中に?」
ミカは僕の表情を覗き込むように訊いた。
最初のコメントを投稿しよう!