序章

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ーいきなり時遡るは1年前 「お前、学校に行ってみないか」 師匠のその言葉がきっかけだった。 「がっこう、てあの、学校?」 「ああ、年齢的には高校、かな、多分」 師匠の知識もあやふやな点が若干不安だけど、でも、しかし、 「行けるの…?」 「ああ、勿論、試験に合格出来たらな」 「俺小学校も中学校も行ってないよ?」 「それはまあ、なんとかなる。ツテでな」 「修業は?」 「一通りのことは教えたつもりだ。ここで学べないものを学校で見つけて来い」 「場所は?」 「某県の山の中」 「大雑把かつ遠いね…」 「したがって完全寮生活だ」 「どうしてその学校に?」 「さっきも言ったように、私のツテがその学校にあったのと…後は、将来のため、かな」 「将来?」 意味を図りかねているのをすぐに察して師匠が続ける。
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