3 疾走

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入学式からあっという間に一週間経った。 健康診断や委員会と係決め、学校というのはやる事が多い。 ちなみに俺は古典係になった。担任の須藤先生が古典の担当だ。 授業も始まって目が回りそうになりながらも何とか付いていく。皆綺麗に並んで同じ方を向いているのを見るのが面白い。 そんな中初めての行事である、新入生親睦会が開かれた。全校生徒で遊ぶという内容らしい。 結構楽しみにしていたし、亮君達は楽しみにし過ぎて血圧でも上がったのか、鼻血を出していた。 「さあて」 「皆さん、」 「「はっじまっるよー!」」 双子の庶務さんの合図で、親睦会は賑やかに幕を開けた。 「「副会長説明よろしく!」」 「…はい、代わりまして深見が説明させていただきます。今回の親睦会の内容は、鬼ごっこです」 「王道キタコレェー!」 亮君が興奮してぴょんぴょん跳びはねる。
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