1.鬼

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「カタカナで喋ってんじゃないわよ!」  聡美は鋭利な爪で悪霊を斬り付ける。 「グオ!」  怯む悪霊。 「貴様……!」  悪霊が反撃してくる。 「おっと!?」  聡美は悪霊の攻撃を華麗に回避した。 「さーて、とどめ行っちゃうよ」  聡美は悪霊の懐に一瞬で潜り、その体を真っ二つに斬り裂いた。  消滅して天に昇る悪霊。 「今の、悪霊なの? 怪物じゃん」 「霊が悪霊になると怪物のような姿になるのよ」  聡美は大道寺の体に重なった。 『あー、動いたからお腹空いたわ』 「食べてくれば?」 『私、霊体だから現世のもの食べられないのよね。あなたの体、少し貸してくれるかしら?』 「え?」  聡美と大道寺の意識が入れ替わる。 『ちょっと!?』  聡美は食堂に向かった。 「えっと……」  ポケットを(まさぐ)り、財布を出すと食券を買って窓口に出した。  聡美は出来上がった食事を受け取り、美味しそうに食べるのであった。  To be continued...
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