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玄関の扉を開ける
「ただいま」
「おかえり」
木渓 唯斗 (きたにゆいと)32歳 このヒトは私の旦那
5年前に結婚して 一軒家に二人で住んでる
いつもは こんな時間にいないはずなのに
「玲奈 どこいってたんだ?」
眉間にシワをよせて 低い声
怒ってる…
「野杁とお茶してたの」
…
嫌な沈黙が続く 今日もきっと帰りが遅いかな?って
私が馬鹿だった 後悔しても もう 遅いみたい
「こっちに来い」
いきたくない…なんて言えない
それでも ゆっくりと唯斗に近づく
バンッ 机を叩く音に肩がすくむ
唯斗が立ち上がり 私の胸ぐらを捕まえて
鋭い目で睨みつける
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