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「おい てめー 何回言ったらわかんだ」
唯斗が静かに低い声でいいながら
右手拳を力いっぱい私のみぞおちへといれる
「ごめんなさい」
私は謝ることしかできない
「お茶してた?なんで オレより帰ってくるのが遅いんだ」
話ながら 今度は横っ腹を殴る
唯斗の帰りは8時頃 パチンコよって帰ってくると10時すぎにしかいつも帰らないのに
“今日は早かったですね”なんていったら
逆にキレられそうだし
「ごめんなさい」
やっぱり謝ることしかできない
「謝ってるだけじゃ わかんねーだろぉ」
他の言葉がみあたらない
どんな答えを望んでいるの?
見えないところに蹴りや拳が
「ご ごめんなさい」
うずくまると
「いい加減にしろやぁー」
何度も何度も蹴りがはいる
サンドバッグ状態
…
しばらくすると 気が済んだのか
甘い声で 俺はお前のために働いてるんだぞ お前の仕事は遊みたいなもんだろ
俺がいなかったら お前やっていけないだろ?
お前が楽に暮らせる のは俺がこれだけやってるからだろ?
お前は常識がないから 俺が教えてやってんだ
… どんだけ自分が凄くて どんだけ 私が悪いのか永遠と聞かされる
「はい ごめんなさい」
下手なこといったら また はじまるから
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