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「俺、ちょっと前まで売りやってたんだよ」
「うううううう、う、うり? 瓜? え、ウリって?」
「体で稼いでたの、しかも男相手に。お前が良けりゃだけど、俺の体で返すってのは、どう?」
衝撃的過ぎて、言葉以前に思考回路がショートした。
「い、いいい、いやだっ!!」
そうだ、夜の道路工事や清掃が似合わないんじゃなくて、この樫山茨からは同じ夜でも、淫蕩な夜の匂いがする。
視線一つで体の熱が上がって、その細い指でなぞられた所から白い情欲の火が点って行く様な、潤んだ眸と視線が合って、驚いた拍子に鈴悟は茨を突き飛ばした。
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