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一方、レティシアとしては食われるわけにはいかない。
「あのね、わたしは可愛いけど美味しくはないわよ。 体を鍛えてるから脂肪が少ないし」
「確かに肉の旨みは脂肪にあるが」
「でしょう? だから早く解放した方がいいわよ」
レティシアはジャクリーンにも説得を試みた。
「今、気づいたんだけど、ジャクリーンってほんと美人! 今のままで十分にきれいなんだから、わたしの体を使う必要なんてないわ」
「確かにあなたのおっぱいは小さくて、あたしの方が勝ってるけど」
「でしょう? あなたのおっぱいに比べれば、わたしなんか全然! えっ、どこにあるの? あ~、これだったの? ていうレベル!」
屈辱だったが、ここはともかく耐えるしかない。
だが、彼らはお世辞や説得が通用する相手ではなかった。
「でも、喰ってみねえとわからねえよな」
ブッチャーが肉切り包丁を取り出した。
「実際に見て確かめてみる必要があるわ。他にすぐれてる部分があるかもしれないし」
ジャクリーンは柄に宝石のついた愛用のナイフを取り出した。
ふたりともレティシアを解放する気など、まったくなかったようだ。
そして、医者のミューラー。
「では、まず私が確かめさせてもらいましょうか」
ミューラーのメスが迫ってきた。
鈍い光を帯びた刃が当たり、ドレスの布地を上から下へと切り裂いていく。
「ヒヒヒッ、レディ・ルパンの下着姿を拝めるとは長生きした甲斐がありましたな」
「メスはこういうことに使ってはいけませんって医学校で習わなかった?」
「そんな減らず口をたたけるとは、まだ余裕があるようですな」
ミューラーはさらにメスを動かした。
ドレスの前面が切れ、ブラジャーに包まれたおっぱいがあらわになる。
「あら、大きさはそんなにないけど、形は良さそうね」
ジャクリーンの目が輝いた。
メスはさらに下り、おへそと腹があらわれた。
「おっ、脂肪が適度について上手そうな肉じゃねえか」
ブッチャーが唾を飲み込んだ。
そしてメスはさらに下り、ドレスの前が完全にはだけて──
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