かなちゃん

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わたしは 「カラスノエンドウ? でも、お花は可愛いから好き!」 たっくんはね、鳥の名前もいっぱい知ってるんだ。 「かなちゃん、あそこにとまってる小鳥見える? メジロって言うんだよ 昔の人は、ウグイスと間違えてたんだって ほら、目の周り白いだろ」 「ほんとだ!目の周り白い ちっちゃくて、可愛い!」 そんな風に、たっくんはわたしに色々教えてくれるんだ。 でね、 「たっくんって、色々知ってるし優しいから、好き! 大きくなったら、たっくんのお嫁さんにしてくれる?」 そしたら、たっくん恥ずかしそうにボソボソと 「僕も、いつもニコニコしてるかなちゃん大好き 大人になったら、お花がいっぱい咲いてる春に、結婚しような」 やったぁ! 大人になったら、たっくんのお嫁さんだ! 「約束だからね!」 それからも、たっくんとはいつも一緒に手を繋いで、学校に行ってたの。 でもね、二年生になった位から、学校の勉強がだんだん解らなくなってきた。 算数と漢字は、解るんだけど。 もう、文章の問題なんて、全く解らない。 それをね、クラスの男の子達が、馬鹿にするの。
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