かなちゃん

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でもね、わたしは学校が好きだから、いつもニコニコしてる。 だって、たっくんと一緒に学校行けるんだもん。 3年生になった時かな? いつものように、たっくんと学校から帰る時に、川原に小さな紫色した花がいっぱい咲いてたから、わたしは直ぐに聞いたんだ。 「たっくん!この花は、何て名前なの?」 すると、たっくん恥ずかしそうに 「おおいぬのふぐり」 わたしは 「変な名前 お花は可愛いのに」 すると、たっくんは頷いて 「おおいぬは、でっかい犬って意味 ふぐりは、金玉袋 だから、でっかい犬の金玉袋って事」 わたしは、真っ赤になって 「たっくんのエッチ! でも、なんだか可哀想な名前 お花はこんなに可愛いのに」 たっくんは 「でもね、花の実はハートの形してるんだって 今度、一緒に取りに来ような」 でも、3年生になってから、わたしは学校の授業が全く解らない。 それを、クラスのみんなが笑って苛めるの。 でも、たっくんだけは、わたしを庇ってくれた。 だから、たっくん大好き! でもね、三学期になったら、先生がわたしだけを呼んで、独りテスト受けさせたの。
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