ジレンマ

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そして、バレンタイン当日。 尾潟「お前ら、リア充撲滅の準備はできたか?」 みんな「おー!」 どういうワケか、メンバーの数が先程の半分になったが。 尾潟「裏切り者には制裁だ!」 みんな「おー!」 尾潟「日本のカレンダーからバレンタインが消える日を願って、行くぞ!」 みんな「おー!」 と。 平田「尾潟さん、中川見つけました!」 尾潟「え?」 平田「それも、彼女作ってました!」 尾潟「何だとぉ!?よし、まずは中川を制裁だ!ちなみに場所は?」 平田「えーと。」 中川の引っ越し先。 尾潟「よくもバックレたな、中川。許せん、破門と破局のダブルパンチで思い知らせてやる。」 そして、みんなで中川の部屋に押し掛けた。 ピンポーン。 中川「はーい?」 彼女も出来てラブラブの中川がドアを開けると、尾潟たち。 尾潟「おい、中川!よくも裏切ったな!?」 中川「し、仕方がなかったんで…。」 尾潟「言ったよな?もしコクられても心を鬼に断れって。」 中川「だ、だって……脅されていたから。」 尾潟「何を?」 中川「阪口の自殺の動機、僕たちだったことを…。」 尾潟「何?」 と、トイレのドアから黒瀬がいきなり出てきた。 黒瀬「や、尾潟さん。」 尾潟「黒瀬、お前面接に行ってたんじゃ?!」 と、ドアから、ベッドの下から、クローゼットから、と、わらわらと男女が乱入してきた。 尾潟「何者だ!?」 黒瀬「私たちは、『非リアコミュニティ被害者及び遺族の会』なんです。あなたたちのせいでボロボロにされた人々を救うために結成されました。」 尾潟「じゃあ、うちのメンバーの人数がこうも減ったのも、お前たちが?」 黒瀬「そうです。そして私は、あなた方によって阪口さんを失いました。結婚式の計画を立てていたのに、あなたはガセの浮気を使って自殺に追い込みましたね。」
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