ジレンマ

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尾潟「待て!話を整理させろ!何でこんな会を結成した!?そこまでして俺たちが憎いか?憎いなら殺せ!社会的にも殺すがいい!」 黒瀬「それはできません。そのような犯罪行為はこの会のルールに反するもの。私たちはあくまであなた方に非リアコミュニティを辞めてもらいたいだけなんです。そもそもの動機は、日本の恋愛や結婚に対する意識調査にあります。その中に、あなた方のような恋愛や結婚を全否定し、幸せなカップルを傷つける存在のせいで、恋愛や結婚を反面教師にする人がいることを着目したのです。あなた方のせいで傷つき、死を選び、そして愛する人をも傷つけた…その罪を償わせるために、あなた方にもリア充の気持ちを味わってもらおうと、実行に移したのです。」 尾潟「ふざけるな!お前らに何がわかる!10歳の頃、親父とその家族からヒドイ暴力をくらって、お袋と生まれてくるハズだった弟を失った気持ちを!結婚したからなった話だ。結婚したからお袋は死んだのに!」 黒瀬「結婚しなかったらあなたは生まれなかったことじゃないのですか?」 尾潟「俺は生まれなくてもよかった。お袋が死んでから、親父は代わりを作ったからな。お袋の家族は立腹したがな。」 黒瀬「で?」 尾潟「俺はお袋の家族んトコで育った。当時20代後半だった叔母さんはトラウマで結婚やめた。従兄弟は恋愛や結婚の話をしなくなった。」 黒瀬「それで?」 尾潟「だから、恋愛や結婚で幸せになってる人がムカついてならなくてたまんねーよ!」 黒瀬「だから何?」 尾潟「……黒瀬晴香……俺がただで非リア辞められると思い上がってんじゃねー!!!!!!!!!!」
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