第三部が終わった

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第三部が終わった

  『9日間のニトロ』 相変わらずいい加減な私。 第三部の1ep が長くなりそうだと感じたのは結構最初の頃。だから独立。 まさかまさかこんなに長く、こんな展開になっていくとは思いもよらず。 最初はそこまでフェルを怒らせるつもりも追いこむつもりもなかった。 けど、どんどん事態が悪化していき彼は逆上して暴走していった。 進めば進むほど、読み返すと伏線の山。 たった一言、一つの物に意味が生まれていたりする。 過去に出てきた言葉、行動、いろんなものがすでに絡み合っている。 どうすればフラグを回収しきれるのか。 リアルに時間を追うように書いて行けるのか。 たくさんの[のか]が重なり始める。 視点はどうするのか、一人称でいいのか。状況を追いきれない。 三人称で書く方がこういうのは書きやすい。 でも[フェルリキ]は一人称で通してきた。 ここで崩すわけにはいかない。後々に響くし潰れてしまう。 単なる目先の楽を取るわけには行かない。 書いているのか書かされているのか分からなくなってくる。 あれほどの怒り。狂うような焦燥感。憎しみ。 その対象となる人物への殺意が理解されるほどの相手を書き込めるのか。 それでも[越えちゃいけないライン]というものが存在する。 じゃ、どうする。どうやってフェルの心を救う。 待って。被害者は誰だった。直接の被害者。 そこに別の被害者をぶつけていっていいのか。 一番救いを求めているのは誰で、それを与えられるのは誰か。 指が完全に止まったのは『― 17 ― (決着前夜―F)』だった。 どうしてあげればいいのかが分からない。 思いを遂げさせたい。止めてあげたい。どうやったら止められる。 誰が止める。 …………それで止まるのか? 助けてくれたのはエディだった。 ― 17 ― は、1頁になった。驚きだ、1頁の章。 でもエディが、フェルをビリーへ、ロイへ、タイラー、シェリーへ 橋渡しをしてくれた。だからその橋を渡った。 最後に待っているのはリッキー。抱きとめてくれるのもリッキー。 だから安心してフェルは突っ走っていい。 実は、第三部は終わっていない。 たくさんの根深いものを残したまま第四部へと移行した。 フェルはまだ戦わなくちゃいけない。 それを助けたい。リッキーのように。 残してきた疑問と問題を解いてあげなくちゃいけない。   
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