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「……はぁ…本当に…ガチでへこむ…」
拓真の寝顔を見ながら俺は盛大に溜め息を付く。
どうしてこうなるんだ…。本当に嫌になる…。
溜め息が止まらない。拓真の近くにやっていると起こしてしまいそうだな…。
俺は向かいのソファに腰を下ろした。
もっと甘えて欲しいし、我が儘言ってもいい…。でも出来なくさせているのは他の誰でもない俺だった。
一緒に居られる時間を増やすには……拓真と家事を遊びの一貫として一緒にやってみるか?
簡単なことなら拓真にそう負担はかからないはずだ。
へこむだけなら誰でも出来る。その後は考えて考えて…それでも一番最良の選択肢なんてわからないけど…拓真にとっての最良の選択をしていくしかない。
俺はそう、己の胸に誓ったのだ。
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