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「あ、ごめん」
僕は彼の後を追った。
特になんの疑問も持たなかった。
それにしても誰もいない廊下や教室というのは不気味で仕方ない。
電気が一切ついてないので、月明かりに頼るしかなかった。
そうして彼について階段を最上階まで上がり、屋上まで出ると今まで無言でいたのに急に喋りだした。
「そう言えば七不思議の最後の一つを言ってなかったね」
「そうだっけ?」
そもそも六つも聞いた覚えがない。
「七つ目はさ、新しい友達ができる、だよ」
「なんだそれ。全然怖くないじゃん!」
「だよねー」
僕らは屋上の端まできた。
手すりや防柵みたいなものは一切ない。
「もうこんな時間だし、帰ろっか」
「そうだね」
彼は飛び降りた。
僕はもうこんな夜になってしまったので、早く帰らなきゃと思い。
屋上から飛び降りた。
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