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とりあえず彼にジュースを渡す。
「ありがと」
彼は真っ黒黒透けではなく、ちゃんと服も来て顔もわかった。
「ケンジくん? どう?」
「おいケンジ、教えろよ」
先程までいなかったケンジくんに声をかける二人。
ケンジくんは満更でもなさそうに答える。
「ん? なんか聞きたいことあった?」
僕がじっと見つめているのに気づいて、彼の方から訊いてきた。
僕は疑問に思っていることを口にした。
「君、誰?」
ケンジくんは無表情。
二人は呆けている。
何言ってんだ、という目で見てくる。
いや、だって。
僕は何かおかしなことが起きていると感じたが、それが何なのか具体的には理解てきなかった。
とりあえず寒いのでこたつに入る。
コンセントもささって電源もオンのはずなのに、なぜか中はとても冷えていた。
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