四人目

5/5
前へ
/5ページ
次へ
とりあえず彼にジュースを渡す。 「ありがと」 彼は真っ黒黒透けではなく、ちゃんと服も来て顔もわかった。 「ケンジくん? どう?」 「おいケンジ、教えろよ」 先程までいなかったケンジくんに声をかける二人。 ケンジくんは満更でもなさそうに答える。 「ん? なんか聞きたいことあった?」 僕がじっと見つめているのに気づいて、彼の方から訊いてきた。 僕は疑問に思っていることを口にした。 「君、誰?」 ケンジくんは無表情。 二人は呆けている。 何言ってんだ、という目で見てくる。 いや、だって。 僕は何かおかしなことが起きていると感じたが、それが何なのか具体的には理解てきなかった。 とりあえず寒いのでこたつに入る。 コンセントもささって電源もオンのはずなのに、なぜか中はとても冷えていた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加