(ΦωΦ)(ΦωΦ)7─カイサル戦記─

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だが、チャーコがノホホンと膝を打つ。 「それは名案ブギ。アタチは苺ショートが好きなのら」 「賛同が頂けて光栄だワン」 ソイツが気障に答えた。太陽を背にした逆光なので顔が見えない。 「お前は何者だニャ!?」 「これは失敬」ソイツが一礼する。「私はヨーロッパから来たカイザーと申す者だワン」 ソイツは白い犬だった。山高帽に蝶ネクタイをした、いかにも気障ったらしい格好である。 (テリ○伊藤みたいに胡散臭いファッションだニャ) オレは心の中で盛大に舌打ちをした。 「タキシード仮面みたいでカッコイイだブギ!」 「ニャんとッ!?」 「これは炯眼(けいがん)ですねマイフェアレディ」カイザーがチャーコのひづめにキスをする。 (ぐぬぬッ、なんてジェントルマンなヤツなんだ。オレと違って真っ白い毛なのが気に食わニャいぞ) オレはキリキリと牙を軋らせた。犬猿ならぬ、犬猫の相性である。ユーチューブの犬猫仲良し動画に騙されまいぞ。 「それでカイザー、お前は何しに皆星町に来たんだ?」 「これはトップシークレットですが、私は『カエサル戦記』に封印されたカエサルコードを追って来たのですよジェームス・ニャンド。またの名をダブルニャーセブン」 カイザーが犬歯を覗かせて不敵な笑みをもらした。image=508955197.jpg
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